2017年08月11日

空気で感じ取

そのブレス、デザインはシンプルだが確かに何か目に見えないパワーがそこに秘められているかのような、何か特殊な微粒子のオーラをまとっている?そんな(期待以上の)魅力的かつ神秘的な代物だった。
数種の月の模様のようなものがその表面に彫り込まれており、それらの隙間ごとに薄紫色の石が埋め込まれて
ええ、いや・・・、今ワカバヤシさんにそう訊かれてふと頭に思い浮かんだ言葉なんですけど」
うん、でもなんか・・・、確かにそんな感じ實德環球
ああ、なんか、気に入ってもらえたみたいで・・・、よかったです」
そう言ってテルヤマはまるでラグジュアリーショップの店員のような繊細な手つきでそのブレスをわたしの左手首に着けてくれた。
ありがとう」

そしてその後、わたしとテルヤマは窓際のカップルスペースのようなテーブル席を陣取ると、そのまま他愛もない冗談などを言い合っては、しばらくの間まったりとそこで語り合っていた。
それからはもう、はっきり言ってわたしは他のテーブルのことなどどうでもよくなっており、主催者側にいたことすらもほぼ完全に忘れている始末。
それから小一時間ほどが経っていただろうか窩輪到期結算
ああ、さすがにちょっとひんしゅくだったかもなぁ?

なんてわたしはやっとまわりの閑散とした状況に気づき、そのままリビング中央に目をやる。
既に客の大半は退散しており、残っているのはトオルとナカバヤシさん以外なんとホンジョウさんとあのミユキだけ?なんてことになっている。
そしてその夜のミユキのターゲットは、その隣で既に潰れかけているホンジョウさん?
そんな気配をわたしは素早くもその一瞬の空気で感じ取る。

オマエら、わかるか?

俺がやっとの思いで告白しようと思っていたヒカルが俺の妹で、おまけにソイツは失踪中で何処にいるのかもわからない。
それって何?

いったいどういうこと!?」
と例の話でホンジョウさんは荒れている模様。
しかしまあ、それも本当、凄い話だよね~居屋按揭
」  


Posted by Qian Qian at 10:57Comments(0)