2017年07月27日

娘だったってこ

それで???、コウとはなんで別れたって?」
とチハルはなんとなく忘れかけてた例の一件をまずは、とばかりに突っ込んできた樓宇二按
ああ、その話?
その件は???、なんかね、新しいオンナが出来たんだって」
はあ、そうなんだ?」
そ、そうなんだってチハルさあ、随分軽く言ってくれるよね?」
えっ?
ってよくある話じゃん」
やあ、まあ、それはもうどうでもいいんだけどさあ」
と自分でもどっちなんだよ、と思いながら、
もう腐れ縁だったからね。
でもほら、いざ向こうからふられるとそれなりにショックっていうか???、わかるでしょ?」
とこの宇宙人チハルに同意を求めたわたしがまちがっていたのだろう。
そう。
えっ?
で、なんだったけ?」
と予想通りチハルはまともに聞いていない。
ああ、まあそれはいいけど。
それよりショックだったのはね、その相手ってのがわたしのルームメイトのトオルってヤツの元カノでさ。
まだ20代前半の若い娘だったってことなのよ」
ええ!?嘘でしょ!
それはちょっとムカつくかも!」
とこの件に関しチハルの食いつきは早かったようだ。
ああ、そんなもんなんですか?」
とどうやらヒカルさんはそのポイントの意味が全くわからない様子。
そうよ、若いオンナに取られるのだけはあたし、はっきり言って許せないから」
とチハルはうなずきながらそう主張する。
そう、そのまたミユキって娘がまたビッチでさあ側睡枕頭

前にもそのトオルの先輩ともデキちゃったり、それがもう手当たり次第って感じ。まあ、確かにその娘???、カワイイんだけどね」
  


Posted by Qian Qian at 11:35Comments(0)

2017年07月17日

浮かべそうつ

ってでも???、いやあ、俺にはやっぱ信じられねえなあ」
と俺はぼんやりと脳裏にふたりの顔を思い浮かべそうつぶやいた實德
20年だろ?
それもオンナだぞ。
普通に年取ったところでソイツが他人に見えることだって十分にありえる。
増してや派手に整形したとなりゃあもう顔なんて全くの別人に見えるだろうよ」
とホンジョウは自信ありげにそう断言し、さらにこう続けた。
ナカバヤシ?
もしかしたらこれは???、20年越しの???とんだ純愛物語かもしれないぞ。
まあ、そのアウトプットとしてはかなりエキセントリックな味付けがされてるけどな」
純愛?物語って」
と、俺はしばらくの間呆然としグラスの氷が溶けていくのをただ見つめていた。
俺にはそうとしか思えないんだけどなあ實德?」
とダメ押しのホンジョウに対し、
ああ、もうわかったよ。
認めるよ、オマエの言う通りふたりが同一人物だったって言う可能性は確かにある。
でもそれにしたっでだ???。
それにしたって、それもなんでまた今頃になって???、それもそんな小細工をしてまで俺に会いにくる必要がある?」
と俺にはどうしてもまだその根底に納得出来ないものがあった。
そしてアイツが俺に語って聞かせた???あのわけのわからない話にしてもだ。
オマエら、だから俺が言っただろ。
その必然性ってのは彼女の任務以外にはないんだって。
だからつまり、俺の解釈はこうだ???」
と言って今度はマスターが真剣な顔と口調でこう語り始める。
機関の話はやっぱりナカバヤシに話したモトコの説明通りだったんだよ。
日本でユリエがナカバヤシに接近したのを恐れた『光の機関』がユリエを殺そうとしたんだ。
でも彼女は何とか生き延びた。
それで『光の機関』が逆洗脳か何かで彼女を味方に鞍替えさせたんだろう。
もともとユリエはナカバヤシのことが好きだったわけで、ナカバヤシを守る『光の機関』側に勧誘する方がむしろその逆よりも簡単だったはずだ。
今回のナカバヤシとユリエの、つまりモトコとしての再会は、その任務とその彼女の個人的な想いとがうまく重なり合ってそれで実現したものだったんだよ」
じゃあ何?あのモトコの話ってのはすべて作り話

ジョークだったってこと?」
と俺が呆気に取られたようにそう応えると、
まあ、基本そう言うことだろうなあ。  


Posted by Qian Qian at 11:03Comments(0)

2017年07月07日

て来るまで今

ああ、俺はここ1週間のモトコの失踪も気になる。
それにオマエらだってその方が夢があっていいだろうSmarTone 上網
オマエらの会社が世界を動かすんだろ?」
とマスターは俺たちの顔を交互に見回しながら説得するようにそう言った。

まあ、そうとも言えるけどさあ。
でもそう言う落ちだとこれ・・・3流のSF小説?ライトノベル?みたいにならねえか?
それってな~。どうなのかなあ~。

俺もスピ系の話は嫌いじゃないけどさあ、今回のモトコの一件に関してはちょっとねえ。
いまひとつ話が大袈裟過ぎるっていうか、それにこれってよくある闇の権力系の陰謀論だろ?ベンジャミン・フィルフォードとか中丸薫さんあたりのSmarTone 續約

で・・・?
どうなんだよ、その辺はナカバヤシ?
さっきから黙ってるけど、今回はオマエが主役なんだからどっちかに決めようよ?
なあ、オマエの意見はどうなんだよ?」
とホンジョウはそんななげやりな言い方で俺に振ってくる。

決めようよって、そんなこと言われてもなあ。
俺にはもう・・・何が本当に起こったことで、何が本当じゃなかったのかすらよくわからなくなってきたくらいなんだ。
そもそもあのモトコとの夜の出来事にしたって、はたして本当に?現実にあったことなのかどうか?
もう自信がなくなってきたくらいだよ。

それでもまあ・・・アイツが残したメモが本物だとすれば。
矛盾してるかもしれないけど、俺はまたあのモトコに・・・、いやユリエにってことになるのかな?まあ、そのどちらかにまた会えそうな気がするんだよ。

と言うことで、とりあえずその時がまたやって来るまで今回の一件に関する真相の解明はお預けってことで。
ダメかな?」
と俺がふたりにそう尋ねると、ふたりはやや不満そうな顔でしばらく俺の方を見ていたが、そのすぐ後にまあしょうがないか?なんて感じに同時にふたり諦めたように下を向いた。

それから俺がグラスのペルノーを一息にグッと飲み干しフーッとため息をついたその時、俺の肛門周辺あたりであの時に出来た亀裂がチクリと疼いた。

今頃、モトコ・・・いやユリエは何処で何をしているのだろう數碼通月費


俺を消そうとする闇の機関」の次の陰謀に関する情報収集にでも入っているのだろうか?
あるいはまた・・・俺と会える日を少女のごとく待ちわび、再会の時に心ときめかせているとでも言うのか?
いずれにせよ、俺とその彼女ら?との幸せな未来なんてものはそのシナリオには想定されているはずもない。
結局の落としどころとしては、この目の前のオヤジふたりに慰められるのが関の山?なんてことか。
  


Posted by Qian Qian at 10:45Comments(0)